フランス人と結婚しても

みんな名字が変わるとは限りません。
私の場合も、結婚前と同じ名字・名前です。ちなみに、国籍も
日本のままです。

春の帰省で友達の結婚式に出席するとき、
「名字は変わってるよね、どう書いたらいいか教えて~」
と、聞かれて、
「ああ、たぶん日本では結婚したっていうと、名字が変わった
と思われるのが普通なのかな・・・」
と初めて思い至りました。もともと、もし結婚しても夫婦別姓が
いいな~などと考えていたので(日本では手続き上、まだ複雑
なようなので、簡単ではなさそうですが)、名字が変わらなくて
良かった、というくらいで、自分自身ほとんど関心がなかった
せいか、周りの人にも細かく説明することもなく過ぎていました。

フランスでは二重国籍はOKなのですが、日本では二重国籍
は認められていず、一度国籍を放棄すると、また取り直すの
に手続きがあること、もともと日本人でもそれなりに取り直すの
は大変なようだということ、そして日本国籍を放棄しなければ、
フランス国籍はとれない、ということで、日本国籍のままでいる
ことにしました。

それと、結婚前に、2年弱とはいえ、フランス生活をしてみて、
外国人としてフランスに暮らすこと、日本人としての精神的ナシ
ョナリティーを保つこと、その両方、ましてや結婚となると、大変
なことだと感じていたので、本当に国際結婚するとなったとき、
私は絶対に日本人のままでいよう、と即座に決めていました。
フランス人にはなりきれない、というのもひとつ。

国籍を変えないのは、尋ねられると
「両親のため」
と答えていますが、もしも、ということがあったとき・・・
個人的には離婚(したくないですが)、国際的には戦争・・・
という、どうにもならないことが起こったとき、を考えてのことでも
あります。
それは、一方で、最初から逃げているということかもしれないの
ですが、根性や努力だけで乗り越えられない問題もある、と思う
からです。もう少し人間的にタフだったら、または、日本を完全に
捨ててもいい、と思えたら、思い切って変えているのかもしれま
せんが・・・

ただ、アフリカや、アルジェリア、モロッコなど、不法滞在した上
で、フランス人との結婚で、市民権を得ようとする場合もあり
(もちろん、それ以外の国の人でもそうですが、元フランス領など、
今もフランス語を公用語、または話せる人が多く、フランスへ職を
求めてくる人も多いところ)、偽装結婚と疑われたり、結婚を認め
られないこともあるようなので、それと比べると、
「どうしてフランスにいて、ここの国籍とらないの?」
と(知らない人に)言われることもありますが・・・

フランスでは結婚がカップルの始まりではなく、一緒にずっと
暮らしていても、結婚しない人も多いです。結婚しても、自分の
元の名字のままの女性もよくいます。
結婚してのメリット、というのがあまりないのと、万一(かなり率
は高いので、万一、とはいえないかもしれませんが)離婚する
ことになったら、男性側の財政的な負担が大きい(離婚したら、
かなりの額を支払い続ける義務がある)のと、女性も働いている
人がほとんどなので、そこまでこだわりがないこと、そして何より
「二人の愛」が続くことが第一、それが終わったら新しいパートナ
ーと本当の愛を探す、という精神が強いからだと思われます。
(以前にも紹介した「フランス家族事情」浅野素女、岩波新書
には、フランスの現代家族の形態の複雑さとともに、男女の関
係について書かれているので、参考までに・・・)

そういう意味では、フランス人はすごくロマンティックで、精神的
に強いな、と思ってしまいます。
そのためには女性が、仕事、家事、子育てをしながら、女性とし
て輝いていること、自分の世界を持っていること、が大事なので
すから・・・
日本では「主婦」が立派に市民権を得ていますが、こちらでは
「主婦(だけ)?」といった感じ。日本でも子育てしつつ働く主婦は
大変ですが、こちらではぜーんぶこなして当然、といった感じなの
で、フランスで暮らす以上、少しづつこちらのシフトに移していか
ないといけないな、と感じています。
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by aplusfleurs | 2010-08-01 00:09 | 日仏文化比較 | Comments(0)
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