フランスにママチャリはない?

サンクルーに越してきてもうすぐ1年、このところようやく
(?!ちょっと遅すぎですが)いろいろ落ち着いて考える
余裕が出てきました。

最近、息子を連れてときどき遠出をするようになってきた
ので、トラムやバス、たまにメトロにも挑戦するのですが、
先日バスに乗ったとき、
「さて、どこに座ろうかな~」
と見回すと、優先座席に座っていたマダム(おそらく50~
60代)がささっと席を立ってくれたので、
「メルシー」
と、有難く息子と向かい合わせで座らせてもらいました。
他に空いてる席もあったのに、こんなことひさしぶり。
息子の後ろの座席のマダムもにこにこして、話しかけて
こられて、帰ってから
「今日はいい日だったな~」
とほのぼのしていたのですが、そこでふと思いついたこと。
そういえば、10年前は、こんな光景は当たり前だったな、
ということ。
私は学生で、家族もいなかったので、今と同じ境遇では
ないのですが、たとえばバスで、お年寄り、子供づれ、妊
婦さんが乗ってくれば、10代の若者、そして特に男性が
「Allez-y,madame(monseur)・・・どうぞ、マダム、
ムッシュー」
と間髪いれず(それがすごい!)、席を譲る光景はしょっ中
で、すごいなー、とそのたびに思ってたものです。私も譲
ることはありましたが、ほんとに、タイミングや態度が自然
で、心温まることでした。
それに、バスの運転手さんもとってもいい感じの人が多く
って、乗るときに挨拶しつつ、にこっとすると、必ず返してく
れて、さらに、バス停でないところでも、乗りたい人・降りた
い人がいれば、かなり融通してくれていて、人間的で、そう
いうところがフランスでとっても気に入っていました。

今回滞在で、最初に北駅近くに住んでいたときももちろん
バスに乗る機会はあったのですが、なんだかせち辛くなっ
てきていて、妊婦のときでも、譲ってもらえたことは全然
なく(冬で、コートで隠れると分かりにくかったということと、
フランス人と比べると、お腹のでっぱりが少なかったという
こともあるようですが)、ベビーカーを押していても、乗客
が場所を空けてくれないこともままあり、、、そんなこんな
で、外出はおっくうで、バスを利用しない徒歩がほとんどか、
夫と一緒のときが多かったです。
運転手さんも、挨拶しても知らんふり、ってこともよくあり、
前のように、バス停以外で乗り降りなんてもってのほか、
走ってきてやっと間に合った人にも、一度閉めたら開けも
せず・・・という情景もよくあり、
「冷たくなったな~」
とは感じてました。

今回のバスの件で、しみじみ、前回きたときに、何やかや
と驚くことも多かった中、だんだん居心地が良くなったのは、
日常のふとしたやりとりの暖かさだったんだな、と分かりま
した。
それが、いろんな不便や人間関係のすれ違いで悩んだり
疲れたりした気持ちを和らげてくれてたんだな、と。

そして(ここまで引っ張ってすみません、ここで本題です)、
そういえば、こっちでは交通機関は必要不可欠、だって、
自転車がないからなあ・・・あっても、男性用みたいな、サ
ドルとハンドルの間に一本余計な分がついてて、乗りにく
そうなのしかないし。・・・日本ではすぐ自転車買えるし、自
転車屋さんもたくさんあるし、ママチャリみんな乗ってるし・・・
と、ここで、初めて、自分が今感じてる不便って、自転車が
あれば助かることばっかりかも・・・、と思い至ったのでした。

こちらでは、道路が石畳みたいになっていたり、歩道がほん
とに狭かったりするせいと、たぶん交通規定で、自転車は
車道を走るのが当たり前。
車もけっこう飛ばしているので、見ている方ははらはら。
最近はベリブという、交通の要所に配置された自転車が出
回っていて、それにともなってパリ市内では、自転車用道路
の整備がすすめられつつありますが、ベリブ自体は、使用
するのにどうするのかきちんと調べるのが面倒、というのと、
停留所のベリブがいっぱいだと、せっかく目的地にいっても、
そこで乗り捨てられない仕組みになっていて、それも面倒。
でも、このベリブが、日本で見るママチャリと形状が一番似
ています。
日本では電動自転車もすぐ、そしてそこそこのお値段で買
えますが、こちらでは、電動自転車なんて見たことなし!
値段も夫がネットで見たところによると、日本に比べて相当
高いらしい・・・。
義母は、
「電動自転車、いいわ~!あれば、ぜひ欲しい」
と絶賛していましたが・・・
フランスにきて、一度も自転車屋さんを見たことがない(バイ
ク屋はあり)私、みんなどこで自転車買うのか、それも疑問。
日本ならちょっと修理に持っていこう!なんてこともできるけ
れど、フランスだと、きっと持っていくこともなかなかできずに、
みんな自分で修理するんだろうなあ、アパートの改修や、水
漏れとか、自分でやってしまうのが当たり前だし・・・それに、
すぐに盗まれるし・・・(街中で、街路樹やちょっとした鉄の柵
などに自転車がチェーンでぐるぐる巻きにとめられていること
が多いのですが、タイヤだけ、ホイールキャップだけ、はたま
たサドル・ハンドルだけ盗まれてない!という自転車の残骸を
よく見かけます。いたずらじゃなく、多分いる部分のみ盗んで
いる感じ)
・・・と、自転車がある便利さと、不便さ、どっちがいいのかな?
と考えてしまいました。
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by aplusfleurs | 2010-08-26 06:27 | 日仏文化比較 | Comments(0)

フランスでの生活、お花の話を中心に、のはずが、最近は育児日記に;2009年サンクルーへ引越し、2014年3月夫の転職により日本へ。2010年10月フラワーアレンジメントのフランス国家審査員資格合格♪


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