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息子の生活(2)

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10月になりました!
道を歩いていても、どこからともなく金木犀の花の香りが
漂ってきて、本当にいい季節。こういう、季節毎の匂いが
あるところ、日本って素敵だな、と思います。

9月から、すでに涼しくて、関東だから涼しいのかと思って
ましたが、今年は凌ぎやすい残暑だったようですね。

さて、運動会シーズンの秋。行事も多いし、息子も秋から
本格的(?)に習い事を始めたこともあり(といっても2つだけ
ですが)、本当に9月は早かったです。
さらに、バスの時間が10月から変わり、50分早くなったので、
お弁当の日はちょっとドキドキです。来年春からは、もっと早く
なると思うと・・・夏以降たるんでしまったリズムをきちんと
せねば!!

さて、幼稚園も運動会が迫り、練習も佳境に入っている様子。
鼓笛隊・組み体操・旗体操・ダンス、とまあ、そこまでするの?
というくらい、盛りだくさんのようです。

しかも、今週連続4日だか5日だかの野外練習だそうで(親
には知らされていない)、今週予防接種の予定がある息子、
こちらは体調を崩さないかハラハラです。

フランスではクラスや学校一体の行事と言うと、息子がいた
幼稚園では春先のパレードと、学年末のカルメスのみ。
遠足らしきものもありますが、年初の説明会で、一年のおおよそ
の行事について説明があり、実施される日の1週間前くらいに

「〜があります。付き添い○○人必要、
ご希望の方は名前を書いて下さい」


と教室ドアに張り出しがあって、書き込む仕組み。
気づくのが遅かったり、すでに先に希望の人が一杯になればアウト。
という、しごくあっさりしたものでした。
公立でも私立でも、働くお母さん(つまり共働き)が多いのですが、
そういう時には都合して、なるべく行きたい!という人が多かった
印象。職種にもよるけれど、簡単にお休みがとれる環境が整って
いて、周りも違和感なく受け入れていて、社会全体の感覚の違い
を感じました。
公園、映画、栗拾い・・・園外行事はすべて「sortie」(外出)と
呼ばれてました。
お弁当持参のときは「ピクニック」、日本のお弁当と違って、
バゲットにハム・チーズをはさんだサンドイッチに、ポテトチップス
の小袋・・etc.と、フランスでは簡単なもの。

sortieには私も2度ほど、夫も一度参加しましたが、一度なんて、
予約していたバス(市の管轄)が、違う約束に行ってしまい、朝に
なってキャンセルなんてこともありました。スタンバイしていたのに
拍子抜け、先生は怒っていたけれど、そういう“予想外”なことって、
フランスではわりと日常茶飯事。
先生も怒るといっても、文句言うくらいで、お手上げ、という感じ。

日常の勉強は、幼稚園の年中組くらいから、少しづつ文字や数字、
時計などの勉強を始め、年長組は小学校入学に備えての勉強が
本格化する感じ。細かい父母への説明はないのですが、個別に
お迎えのときや、学期末等、尋ねると丁寧に答えてもらえました。
先生によって、勉強の仕方や方法は違っていたみたいだけれど、
息子に限って言えば、幼稚園での勉強はとても好きで、先生から
は集中力を褒められていました。学期末には、勉強のノート、描いた
絵を全部持って帰り、そこでどういう風な勉強をしたのか、評価は
どうだったのかが分かりました。
日本の幼稚園のように参観日があり、クラスに入って見学できる
なんてことはなく、親は完全閉め出し。家庭訪問もなし。

それと比べると、日本の幼稚園は参観日が結構あって、誕生会に
授業参観、バザー・・・と、親が園内に入る機会の多いこと。

勉強の度合いはかなり少ない(8時半ー16時半のフランスに比べ、
日本は10−14時ですから)けれど、運動や音楽が多く含まれて
いて、課外活動として芸術・運動の習い事をお休みの日(水曜日)
や放課後にしていたフランスに比べると、バランスはとれてるのかも?

幼稚園といえど、フランスでは勉強を中心に躾ける、日本ではお遊び
中心で勉強に慣れさせる、といった感じでしょうか。
これは「小さいときは遊ぶ」という日本の感覚と言うか、文化から来て
る気がします。

ただ・・・行事が多すぎ、行事を完璧にしようと日々の生活がそこに
振り回されてる日本に比べ、先生の個性ややり方によって変わると
はいえ、フランスはしっかり教育する、枠組みよりも中身が重視され
ていたなと思います。

そして、フランスでは日本人の自分をとても意識させられていたのに
やはり、向こうのやり方や習慣に慣れてしまったのか、、と思ったのが、
質問したときの対応についての違和感。
フランスでは聞いたその時に、くっきりはっきりと(その時に分かる事
だけではあっても)先生の意見や子供の生活態度について納得いく
答えがすぐに聞けたのに、日本の先生はどこか曖昧というか、明確
な答えが返ってこない。子供に対する考えが固まってないのだろうか?
親に対する遠慮なのだろうか?と思ったことも。ようやく最近、のぞむ
答えが得られたけれど、そこの違いは何なんだろう?と考えてしまい
ました・・・
by aplusfleurs | 2014-10-04 01:12 | 出産・子育て | Comments(0)

フランスでの生活、お花の話を中心に、のはずが、最近は育児日記に;2009年サンクルーへ引越し、2014年3月夫の転職により日本へ。2010年10月フラワーアレンジメントのフランス国家審査員資格合格♪


by aplusfleurs