言葉のこと、とバイリンガル

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秋になり、来年の小学校入学前に色々考えないといけないこと
がありました。
夏前、言葉や情緒面での訓練をしてくれる発達センターという
ことろで面談をお願いしました。幼稚園で小学校入学前に何か
あれば・・・というチラシをもらったこと、良く似た境遇のお友達
もそちらに通っていると聞いたことからです。

それなりに幼稚園にも溶け込めているようでしたが、お友達の
名前がなかなか覚えられず、できないことがあっても先生や
お友達に聞くのはイヤ、出来ないと幼稚園行きたくない・・・と
いうことがあり、何より参観日、授業が始まる前、一人遊びを
していて、お友達から声をかけられているのに、あまりそれに
答えず、ずーっと一人で遊んでいたのが何となく気になりました。


今までも何度がこちらで書いてきましたが、海外で生まれ、
片親が現地語でなく外国語を話していたとしても、自然に
子供が話せるようになるということではありません。
フランスでは、アラブ圏、アフリカ圏、その他ヨーロッパや勿論
アメリカなどの親御さん、フランス人とのハーフもいて、もしも
親が全く話せなくても、子供が学校へ行くようになり話せるよう
になった、という人はよくいました。
また、先生方もそういうハーフや出身国が違う子供達にも慣れ
ていて、扱い方をよく知ってられました。
一概には言えないけれど、日本語は言葉としても特殊で、片親
がフランス人、もう一方が日本人であっても、多くの子供(特に
男の子)が両方の言語を習得するのに苦労している、というの
を聞いたり見たりしました。女の子はおしゃべりが好きだからか
男の子に比べると、ずっと早くに上手にお話できてる子が多か
った。

言葉は話せても、読み書きができなければ、習得は困難。
幼稚園の時点では、読み書きを習っていないので、耳からの
言語習得しかできてないのです。また、反対に言えば、日本で
育てられた場合、日本語にはないフランス語の発音を聞いて
理解できていなければ、正確な発音は学べない。ということに
なります。

困るのは、息子は私が話すのを聞いていて、フランスでも日本
の幼稚園に週一回通っていたので、全然話せない訳でなく、
むしろ、

「えー、お話上手ですね〜」「日本語話せるね」

と言われることも多く、でも実は言葉の意味が本当に分かって
いない場合もあり、想像で答えたりするので、求められている
答えとは違うこともあるのに、相手はよく分かってる、話せる、と
思ってしまわれることでした。
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発達センターでは、IQテスト、小児科(精神科)医の先生との
面談があり、テストは日本語で行われるので、息子にとっては
ハードルの高いものでした。
先生には、社会性の問題、フランスと日本では子供社会の位置
関係、関わり方が違うせいで、日本の子供達の中で自分の居場所
を見つけるのが苦手なのかもしれないという指摘をされました。
また、もしそれが言語の遅れの問題であったとしたら、息子の
ような性格(わりと大人しく、問題行動はない)だと、勉強の遅れ
が顕著になったところで、ようやく気づく事がある、とのことでした。
そのフォローをどこか、親、または専門の機関などでしていくこと
が大事だと。

特に、

「うまくやっているように見えても、本人が楽しいと思っている
かどうか」


という指摘には、ハッとさせられました。

と言う訳で、小学校入学に際し、ことばの教室に体験入学。
発達センターでのテスト結果の懇談が小学校の申請のギリギリ
で、それならば、教育委員会の担当部署に体験入学を相談され
たら?という言語療法士さんのアドバイスがあったからで、それも
こちらの不安を電話や対面で相談して得られた情報だったので、
気になることは、正直に納得行くまで聞くべきと感じました。
教育委員会に直接電話したときも、担当部署が違うと、違う答え
だったので、ちょっと戸惑うこともありましたが・・・
最近は小学校入学前、入学してからも、そういったバックアップ
体制を整えられている行政が多いとのこと。有難いことです。

もしことばの教室をお願いするなら、今指定の校区だと、別の
小学校まで連れて行かないといけない、ということで、ことばの
教室がある小学校に学区外申請をしようか迷っていたけれど、
体験してみての息子の様子、担当の先生の感想、また発達
センターの担当の方の見解を総合して、指定校区の小学校へ
行く事に決定。

今まで、フランスで育って来た分、知らない間に身につけている
はずの知識が、すっぽり抜け落ちている訳で、その辺り、よくよく
気をつけて補ってやらないといけないなあと反省しています。

「小さいうちなら、まあ何とかなるんじゃない?」

と思われることも多いけれど、口で表現できない気持ちのギャップ
が大きくならないよう、分かり合えるお友達、相談できる大人を
作って、そして親である自分も、さりげなく目配りする冷静さを
もたないと・・・です。

フランス語はいい先生も見つかり、夫も週末にフランス語の勉強
を開始、ひらがなも少しずつ読み始めて、そこまで心配はしていな
かったものの、自分の中でひっかかっていた部分がはっきりと見え、
二つの言語をきちんと学習していくこと、二つの文化の中で育てる
ときに大事なこと、など春先から秋にかけて、考えるよい機会でした。
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by aplusfleurs | 2014-10-04 22:02 | 出産・子育て | Comments(0)

フランスでの生活、お花の話を中心に、のはずが、最近は育児日記に;2009年サンクルーへ引越し、2014年3月夫の転職により日本へ。2010年10月フラワーアレンジメントのフランス国家審査員資格合格♪


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