ちょっとフランス語 -3-

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秋も深まってきました。今日のように少し曇り空だと
ちょっと物悲しい気分。

さて、なかなか書けない“ちょっとフランス語”。ようやく
No.3。今回は

C'est pas grave.
(セ・パ・グラーブ=グハーブ、と発音する方が近い)

正式には Ce n'est pas grave. 否定のneが助動詞の
est の前に入るのですが、フランスの日常会話では、
ne-pasのひとくくりの「否定」の最初のneを省略し、
pas(パ)のみで否定として話す事が多いです。
(反対に言えば、最初のneをきちんと発音してなくても、
pasを強調することで人には否定と分かる)
「大したことないよ」転じて、「大丈夫だよ」みたいな
ニュアンスの使われ方です。
電車、メトロでちょっとカバンや肩、身体の一部が隣の
人によろめいたり、混んでてぶつかったりすること、
ありますよね。そういうとき、

「Excusez-moi」(エクスキュゼ モワ)ごめんなさい、
というと大抵の人が、セパグラーブ、と返してきます。

何か問題があったとき、探し物が見つからないとき、
うまく事が進まないとき、失敗したとき、、、、etc,
とにかく、自分の思い通りに行かないときに、「まあいいか」
的に自分で発したり、上記のように、他人に謝られたとき
「大したことないですよ」「だいじょうぶですよ」という
意味で返します。
生活の中で、これほど耳にする、また自分も使う言葉も
ないかな、というくらいに使用頻度の高い言葉。

・・あまりにもよく使うので、何となく軽い言葉と思って
いたのですが、最近になって、深いな〜と思ったことが。

日本に来る直前だったか、来た直後だったか、順調に事が
進まないこともあり、また夫も私も生活の中でそれぞれ
悪戦苦闘していたようなことがありました。
夫は、仕事の事はよほど何か報告したい(いいこと)以外、
ほとんど話しません。たぶん、イヤな事とか、人間関係で
疲れることもあるとおもうのだけれど、こちらが聞いても
全くといっていいほど、ネガティブな話をしたことなし。
「好きなことで、やっているプロジェクトは面白い」という
感じ。
でも、ちょっとどうなんだろう?と私が詳しく聞いてみた時

「まあ、いろいろあるけれど、仕事より何より、大事な家族
がいて、僕はそれで幸せなんだから、それ以外のことは
C'est pas grave (セ・パ・グラーブ)」

これを聞いて、ああ、この、大した事ないよという意味の中
には、本当に大事なこと以外のことは、大した事ないんだ
というフランス人精神が隠されているのかなと思ったので
した。ケ・セ・ラ・セラという言葉も歌とともに有名で、
それも、別に必死になったって仕方なし、なるようになるさ〜
と真面目さにかける、いい加減な感じが強くしていたけれど、
個性は頑としてまげない、主張はがんがん通そうとする人達、
交通機関・社会のシステム、ストや訳の分からない停滞、
フランス3原則

“Liberté Égalité Fraternité ”(自由・平等・博愛)

からほど遠い、移民・外国人への扱い・・・
考え始めたらどうにもならないことが多すぎて、だからこその

「なるように〜なる〜♪」

とでも歌ってられないと生きてられないよ、という歌の裏に
隠された、切実な感情がせまってきました。
フランス人の底力、日本人とは別の強さ、それがこの

「C'est pas grave」

にこめられている気が、今はしています。ようやく気づいた今、
この言葉にすごい力を感じている私。
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by aplusfleurs | 2014-11-11 10:49 | おまけの話 | Comments(0)

フランスでの生活、お花の話を中心に、のはずが、最近は育児日記に;2009年サンクルーへ引越し、2014年3月夫の転職により日本へ。2010年10月フラワーアレンジメントのフランス国家審査員資格合格♪


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