嬉しかったこと
2015年 09月 05日
小さくなってきた息子。新しい自転車を買いました。
配達の日、新しいのを持って来てもらい、古い分を
引き取ってもらうことになっていたのに、何故か鍵が
見つからず(最近記憶力が著しく後退している私、
用心のためポケットに朝入れていたのに、すっかり
それを忘れていた)。
「スミマセン、鍵が見つからなくて・・・もう一度家
見て来てもいいですか?あ、でも時間余裕ないです
よね〜;」
「僕の方は構わないですよ。お子さんも見ておきます」
と優しいお兄さん。最初から、よくお話される方で、
雰囲気は物静かな感じの人なのだけど、色々普通の
お知り合いのように聞いて来られたり、話されるので、
「ちょっと(他の人と)違うなあ〜」
なんて思っていた。聞かれるままに、去年こちらに来た
こと、まだ我孫子のことはあまり知らない、と喋ったら
どちらから?とまた尋ねられたので、
私 「海外からなんです」
彼 「ちなみに、お国はどこですか?」
私 「フランスです」
彼 「えー、すごいですね〜」
私 「いや〜、ぜんぜん。。。(やっぱり言わない方が
よかったかなあ)」
ちょっと、話すのやめといた方がいいかなあなんて
ちらっと頭をよぎったとき、
「実は、僕もハーフなんです」
確かに最初から、少し日本人にしては目鼻立ちが
しっかりしていると無意識に思いつつ、気にしないで
いたけれど、そういう顔をされている。
ついつい、「ご両親どちらが?」と聞いてしまった。
お母さんがタイ出身で、最初は身振り手振りを交え
ながら、語学ができなくても、働いて来られたそう。
私も、語学が不自由なときに働くことの大変さを
少しは分かるつもり。ご苦労されただろうなあ、と
そう言うと、今は話すことは不自由なく、でも読み
書きはひらがなくらいですかね・・・とまたとりとめも
なくお話した。
結局、鍵をポケットに入れてたことを思い出し、無事
自転車引き取ってもらったけど、さよならをしたあと、
息子が
「どうしてママ早く帰ってきちゃったの〜。あのお兄さんともっとお話したかったのにーーーどうして、どうして〜」
と何度も何度も残念そうに言っていたので、
知らない人には恥ずかしがって話さないことが多い
のに(知っていても、ただにこにこしてるだけ)、彼の
雰囲気なのか、優しさが他の人とは違ったのかな?
ととっても有難かった。
丁寧に商品の説明をし、鍵がなくって・・・と言っても、
イヤな顔一つせず、「私の方はいいですよ」と言って
くれたこと、落ち着いた対応etc、もしかしたら、育って
来た環境の中で育まれた性格なのかなと思いながら、
色々他の人にはない苦労もあったかもしれないのに
偉いなあ、うちの息子もそういう風に育ってくれると
いいなあとつい思ってしまった。
最近、心痛む子供達の事件が多く、他人事とは
思えなかっただけに、少し気持ちが明るくなる出会い
でした。