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ねずみの話 

最近、息子の歯がまた抜けました。
少し前に立て続けに抜けて、もうそろそろ終わりかな?と思っていた
のですが。。。まだあと数本残っているようです。

フランスでは、抜けた歯を枕の下に入れておくと、ねずみが取りに来て、
代わりにsou(小銭)を置いていってくれる、と子供たちは信じています。
フランスの子供向けの絵本や映画

「くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ」

をご存知の方は、あ!と思われるかも。映画では、こねずみたちが、夜に
紛れて歯を取りに来る様子が描かれています。(以前の話はコチラ

‥という訳で、その日も、息子は自分の歯を枕の下へ入れました。。。
と、ここで、その前々日の話。ずーっとグラグラしている歯に辟易していた
息子。でも、ねずみが来てくれるのは楽しみでもあり。

「いつもさー、500円ばっかりだけど、ずーっと前、
幼稚園の時にアンパンマンの携帯電話持って来てくれた
みたいに、別のもの持って来てくれないかなあ。
例えば、本とか」

と言っていたので、聞いたからには叶えないわけには行かず、息子の好きな
シリーズの本2冊と、これはどうかな?というのを1冊、買っておき、2冊
だけ先渡し、珍しく急なプレゼントを喜んでいました。
そして、タイミングよくその日に歯が抜け、枕の下へ。それを夜中にそっと
取り出し、本を置く母ねずみ。。

次の朝、疑いもなく、大喜びしていた息子ですが、帰ってきたら

「この本、ママが置いたの?」

と聞く。ああ、やっぱり分かったのかな?と思いつつ、どうしても今まで
隠していた癖で、

「えー、違うよ〜」

と芝居をしてしまった私。
何でも、今一番仲の良い、女の子のお友達も同じ日に歯が抜けたので、息子
が言うように、枕の下に入れておいたけれど、小銭にはならなかったようで

「お父さんかお母さんが入れたんじゃないの〜」

と言われたそう。芝居はしたものの、もう息子も10歳、お友達にそんな話
をして、嘘つき(というより、子供っぽすぎる?)と思われてもなあ‥と頭
をよぎり。。。夫とフランス語の先生に尋ねてみました。
夫は7、8歳でねずみの正体を知ったそうで、フランス語の先生も、お子さん
がお友達に話し始めた時には、フランスの習慣だと言ったように思うとのこと。

いつまでたってもよく言えば素直、悪く言えば子供っぽい息子‥なのは、私の
判断のせいかもなあ、なんて考えもよぎり、次の日に、

「昨日の本、ママが置いたの」

と告白。息子は芝居をした私を責めたりはせず、にっこりして

「ありがとう〜」

‥こう言うところ、私と性格違うなあ、と思うのですが。
その前もそうだったの?という問いには、今回だけ、とまたまた嘘ついた私。
フランスでのねずみは信じていてほしい。と思ってしまう。サンタさんも
疑いかけては、まだ単純に信じているのですが、小さな時くらい、夢か幻か
わからないものが存在していてもいい、していてほしい、という勝手な思い。

とはいうものの、どういう風にそれを終わらせるのか、、息子の方からはっきり

「あれはママとパパだよね!」

と言ってくれないかしら、と思ったりしています。



by aplusfleurs | 2019-02-10 22:47 | 出産・子育て | Comments(0)

フランスでの生活、お花の話を中心に、のはずが、最近は育児日記に;2009年サンクルーへ引越し、2014年3月夫の転職により日本へ。2010年10月フラワーアレンジメントのフランス国家審査員資格合格♪


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